蝶・きままWJ感想

■26号 06/04 (日)
■ワンピ
「シカゴリラ」ってひどすぎるよ、フランキー! たしかにあの姿は異常だけどさ…。そして、カリファの服を破くナミにこっそり親指を立てている辺りは普通の男子ですな。
そして、カリファの泡という濡れ手に粟パターンではなく、仲間同士の結束でチョッパーを元通りにしようとしたのは偉い! よい意味で予想を裏切られました。

■ブリーチ
なにこの扉絵のヌード。尻の大きさの違いとかがリアルで、いやん。

足手纏いになるのが嫌だという織姫のりりしさ、それに対して「戦いに於いて足手纏いなのは、力の無い者ではない。覚悟の無い者だ」と諭すルキア。二人ともよいキャラだ。ルキアの言葉は、織姫が一護に対して『やるべきことをみすえているから(覚悟ができているから)強いんだ』と看破したことを図らずも裏付けている。それもまた熱い展開だ。
そして、戦線離脱を進言はするものの、織姫の決意を認めて「大切なのは『どうあるべきか』ではなく『どうありたいか』デス」と温かな笑顔を見せるハッチも素敵だ。
この漫画は、バトルやっている時よりも人間関係の描写の方が面白いなぁ。

ハッチの「アナタは(中略)元の姿に復元できる筈デス…」という言葉は、前回の浦原の織姫に対する戦線離脱宣告の真の意味を裏付けている。藍染の前に彼女を出すまいとする意図だろうが、織姫が敵の手に堕ちるということは、それほどまでにやばいことなのだろうか。

■アイシ
『完璧な才能の世界。テメーみてえなチビカスが、ズカズカ踏み込んでいい場所じゃねえんだよ…!』
そんな阿含のモノローグの背景には、雲水が。これって、最近流行りのツンデレとかいうやつですか?
要するに、『オレの兄貴は、あんなに頑張ってもこっちの世界には入ってこれなかったんだぞ。そこへテメーなんかがノコノコ割り込んでくるんじゃねぇよ! オレの兄貴が入れなかった以上、他の凡人は何人たりとも入らせない!』ということですよね。阿含、雲水にデレデレじゃないですか。歪んではいるが、そこには兄弟愛が存在する。素敵だ。

先週号で「気になるのがモン太と一休の力関係」と書いたら、そのまんま望み通りの展開が! 稲垣先生は私のツボにピタピタはまる展開を繰り出してくれますなぁ、うへへ。
ここで語るモン太の「逆転の手」が気になります!

そして、阿含をして「ある意味最強に極悪なんじゃねーの」と言わしめた、雲水のキックで3点プラス作戦。
どうやばいのか私も現時点ではわからないが、ひとつたしかなのは、雲水は“ヒル魔と泥門に対してかなり警戒している”ということ。
泥門がやばい状況だというのに、ヒル魔が冷や汗かいているというのに、雲水が彼らにそこまで驚異を感じているという事実に胸が熱くなる。泥門は、最強・神龍寺ナーガにそこまで恐れられるチームに成長している。熱いの一言です。

■ペンギン
バカップルネタも相変わらずよかったが、今週でいちばん面白かったのは、日本迷作シリーズの「ももたろう」。こういうほのぼのした笑いは好きだ。

■村雨くん
クナイならおそらく、みちると壬生の二人とも体育館の外へ連れて逃げる事だってできただろうに、言い訳する為の状況を残す為に、あくまで体育館内で二人の救出活動を頑張った。
壬生なら、そこまで察しているのだろう。潔く負け宣言をした以上、今後はみちるや公衆の面前で正体を詮索するような真似はしないだろうが、「内緒にしてやる代わりに、俺とこっそり戦え!」という取り引きをしそうだ。
ちょっとイッチャっているし危ないところもあるが、弱者は基本的に叩かない人のようだし、けっこう好きなキャラです、壬生。
この漫画も連載が続いてほしいなぁ。

■太臓
トレーラーにぼう然とするシーンは吹きました。この間の取り方がよいなぁ。

今話はかなり面白かったけれど、「男体盛り」だの「BL(ベーコンレタス)」だの、スレスレなネタが多くて、ギョッとした。そして、それらの元ネタがわかってしまう汚れた大人の自分が嫌だ。そういう大人をも楽しませようとする、大亜門先生のチャレンジャー精神は大好きですけどね。

■ネウロ
すごいぃぃ、吾代、有能じゃないか! その仕事の才能を私にも分けてくれ!

『義務教育が9年と知ったら、吾代さん、傷つくから…』という場面で吹きました。背景のネタも懐かし過ぎる。筋肉バスターだっけか?
それにしても、パロネタの仕込み方が、太臓ほど露骨じゃなくてさりげないところも面白いです。太臓の露骨さも面白いが、こういうのも好きだ。
ブラックジャック&ピノコやキン肉マン、「この前国会議員も騙されてたろーが!!」という時事ネタ、等々。

■ボーボボ
全治6ヶ月ということは、当分出番がないのか…。でも、ビュティとのからみも見られたし、今度のボーボボ達の目的がヘッポコ丸の妹救出なので、話中で忘れ去られたり影が薄くなったりするわけじゃなさそうだし、まぁよしとすべきか。

へっくんに何すんじゃい、このカカシ男!
この前の「毒舌」はかっこいいと思ったが、今回のしわざでそれも台無し。

うーわー、あの人が復活! …で、破天荒は? 破天荒のおやびんラブっぷりが見たい。首領パッチに対するあのアホウな舞い上がりっぷりが好きだ。

■ムヒョ
あれ、ロージーって女子にモテるという設定だったのか?
でも、モテるというより、“可愛い〜♪”という類の嬌声のような気がする。女子が愛らしい子犬に群がるのと同じ理屈で。

ロージーに思い入れがありそうだから、過去に出会っているのかと思いきや、「はじめ/まして/私の名前は「パンジャ」」ということは、彼女の一方的な片思いなのだろうか。

■みえるひと
「…今はオレが明神をやってる…」という言葉に、意識が揺らぐ澪がせつない。
そして、その説明はあえて遮り、現状の対応に集中しようとする彼女が、なおせつない。もしその説明を聞いてしまったら、彼の死(なのかな?)をまざまざと実感してしまい、心が折れてしまうかもしれないから、緊急事態の今はあえて聞かないでおこうとしたのだろう。泣くのは、全てが片付いた後にゆっくりやればいい。
この漫画は、泣いたりしょげたりするだけの普通の女性ではなく、心が折れそうになったりあきらめそうになっても最後まで頑張る、芯の強い女性を描こうとしている。戦闘能力ではなく、精神の強さ。その点も好感度大だ。

雪乃が示した、“母の強さ”。泣ける。
「そのための苦労なら…何でもします」という静かな言葉に潜んでいる彼女の強靭な意志を思うと、ぞくっとする。

ジリリリと鳴り響く電話の音に、思わず地蟲の鼻をギュッとわしづかみにするお嬢ちゃん、そして窓ガラスを叩き割って受話器をとる澪。緊急事態ながら、こういう小ネタがしこまれていて、クスッと笑えるのがよい。

■べしゃり暮らし
「俺はオヤジとはちげー! つまんねー意地ははらねーって決めたろ!」
なるほど、父を反面教師にしていたのね。よい意味で子どもらしいその姿勢が好きだ。
けれど、今回のように図らずも意地っ張りになってしまう状況を体験していくことで、いつかは父の意地を理解できる日も来るのだろう。それはもしかしたら、何十年後かの遠い未来になるかもしれない。けれど、この父子がそれぞれに誠実だから、真にわかりあえる日がいつか来ると確信できる。

この漫画は嫌らしい性格の人間がメインであまり出てこないので、気持ちよく読める。玉木だかも、その小物っぷりに不快感を通り越してなんだか哀れになってしまったし、ねずみ花火も結局は天然だったし。
以前に連載していたユートもだが、したたかな者、姑息な者も登場していながら安心して読めるのは、作品の地盤に、作者の人間に対する温かなまなざしがあるからだ。ろくでなしブルースの頃より一段と飛躍しているなぁ、森田先生の作品。

■ツギハギ
空中に浮いている真備に、なぜ誰も驚かないんだ…!

■タカヤ
タカヤ、元の世界へ戻る気があったのか…!
この後、敵に捕まっている賢者のうんたらじいさんを解放して国王の座に据え、ナギサを元の世界に連れ戻すという寸法なんだろうか。
とりあえず、お疲れさまでした。

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