蝶・きままWJ感想

■21・22号(前半) 05/02 (火)
To LOVEる─とらぶる─ トラブル1:舞い降りた少女 ※新連載
歩きながら読んでいるのは文学集かと思いきや、「数学集」。理系少女かよ!

「チェンジ!! ドレス形態(フォーム)!!」というかけ声からして、コスチュームにはいくつかのバージョンがあるのかな?
服が自在に変えられるとしたら、制服姿にもなれるし便利だな。

うーん、「女に対する免疫を付ける」というくだりで全裸の美少女が登場したりと、全体的に話の流れが説明的であらすじのような印象を受ける。リトが宇宙人の存在をわりとすんなり受け入れているのも、話の流れとしてはスムーズだろうが違和感がある。
次回からはもう少し、丁寧な話の展開になることを期待。

宇宙人・美少女・発明好き・お見合い逃れ等々、既視感のあるお約束要素てんこもりの設定だが、学園恋愛ものはここのところWJになかったので、この漫画に期待。…と言いたいところだが、学園恋愛というくくりで言うなら、次号から始まるエム×ゼロの方が個人的に好みっぽい予感。この2本の路線がかぶらなければよいのだけど。

ONE PIECE 第408話:怪物(モンスター)VSクマドリ
表紙:ミスG・Wの作戦名“ミーツ・バロック”Vol.38「“海賊王”“英雄(ヒーロー)”」
なぜに海賊王? もしかして、バットマンみたいな英雄の奴(ゾロと対決したボウズ頭だっけ)と一緒に、子ども向けヒーローアクションショーに出演するという設定だろうか。『なぜ俺がこんなことを…!』と屈辱にはらわた煮えくり返りながらも「うわわ、やられたー!」と台詞棒読みであのクロコダイルがひっくり返ってみせたりするのだろうか。観てみたいかも。

さて本編。
前回、「蝋・ワックス・石鹸などの特定の物質の状態」と予想したら、最後の石鹸でした。カリファだから「清潔さが売り」なのか。
しかし、カリファまで尾田節のギャグ調になってしまうとは。かつてアイスバーグの秘書だった頃にもキックする相手を間違えるというお茶目さをかいま見せていたが、ちょっとびっくり。カリファファンが減りそうだ。

「──って男か私は!!」と青筋立てるナミ。
そういえばナミはさっぱりした性格で、精神構造がどちらかといえば漢っぽいなぁ。幸せパンチとかやらかしていたし。

“石鹸羊(ソープ・シープ)”。これがかつて、仮面をつけてムチを自在に操りながら月歩をしていた頃の底知れない不気味な存在と同一人物とは思えない。
こんなことをやらかした後で「忘れて欲しくない事は、私が暗躍機関の“殺し屋”だという事」とすごまれてもなぁ。

「私の体から出る泡は、あらゆる物をそぎ落とす泡。汚れくすみは勿論…力(パワー)も…他にもね」
もしかしてこの泡は、海楼石のように悪魔の実の能力も一時的に封印できるのだろうか。だとしたら、ある意味最強だ。
ただ、味方に当たってしまうと悲惨なことになるという意味では、最凶の泡でもある。諸刃の剣。

“ゴールデン泡(アワー)”。これでサンジは骨抜きにされたわけか。抵抗できなかっただろうなぁ、いろんな意味で。

チョッパー、どこへ行くんだ…!

「髪の毛引っぱったれ!!!」という部分は無視してロビンの腕だけ引っ張ったルッチに、わずかながらも好感度アップ。

BLEACH 224.イミテイテッド・ガイアティ(Imitated Gaiety)
サブタイトルは「かりそめの陽気さ」かな。雛森と日番谷の二人の前半のやりとりのことか。

さて、ジン太という予想は盛大に外れたわけだが、よく考えたら山じいが引き合わせようとしているからには、くだんの人物は尸魂界にいる者のはず。なんて間抜けなんだ、私は。

「藍染隊長を……助けてあげて…!」
雛森、まだ催眠が解け切ってなかったのかよ!
なんてお馬鹿なんだと思いつつも、「藍染隊長にもどうにもならない理由があると思うの…」というくだりは案外真実をついているのかも、とも思ったり。
いずれ、藍染隊長が倒されて死ぬ直前に善い人と化してしまう可能性もあるのだろうか。百哉兄さんの場合はルキアという伏線があったから善人化するのも予想できたが、雛森もそういう意味でキーパーソンとなるのだろうか?

一護との力の落差に絶望して落ち込んでいるかと思いきや、修行している姿を見て一安心。そんなにやわな男じゃなかったチャド。

NARUTO ナンバー304:裏切りの裏側!! ※センターカラー
ぐるぐる巻きにされていたことで、かろうじて裏切ったわけではないと見なされたサイ。でも、あっさりとナルト側に再びついてしまいました。
サイ、実は感情がないどころか何もわきまえてないんじゃないのかと思う程の直情径行ぶりだ。こんなのが切り札なのか、ダンゾウよ。

「兄さんに見せたかった…二人の夢の絵を…」
思ったよりあっさりと感情が戻ってしまいました。生まれつき無いのではなく、訓練で殺されただけだから、感情が甦る可能性も十分にあったわけだが、それにしても早過ぎて、感情移入がいまいちできません。感動すべき場面のはずなのに、ぬおお。

アイシールド21 182nd down:ヒル魔VS金剛兄弟
「ここは止めるべきだぞ、溝六よ…!」という王城監督の台詞が一瞬、『この作戦は止めとけ!』という意味かと思ってしまった。「一か八かの乱発」というヒル魔の手法を止めて今回のように手堅く行くべきだ、という意味か。

いきり立つ一休をなだめ、浮き足立つチームにすかさず喝を入れて、たくみにチームメイトの精神状態をコントロールしてゆく雲水の手腕に、敵ながらしびれる。
ヒル魔とはタイプが異なるものの、味方の士気を上げる手腕は大人顔負けだ。
阿含も「だから俺が11人いた方が強えっつってんだよ」などと寝言をほざいてないで、兄の司令塔としての才能を認めろや!
天性の才能頼みでしかない阿含より、努力型で仲間をきちんと束ねることのできる雲水の方がスポーツマンとしてかっこいい。

銀魂 第百十四訓:血とか包帯って…なんかカッケー憧れる
銀時を探しに行く神楽への「オイぃぃ!!さびしがり屋はお前だろ!」というツッコミに深く納得。たしかに銀ちゃんっ子だ、神楽は、そして新八も。

マヨネーズとケチャップの因縁に、言葉はいらなかった。今後のマンツーマンの中で、調味料の好みの相違についても舌戦が及ぶのだろうか。

「俺ァ、皿割りに来たんじゃねェ。柳生(てめーら)の鼻へし折りに来ただけだ」
おいっ、ゴリラが姐さんになるのを阻止するためじゃなかったのかよ!? でもこの辺のちゃらんぽらんさもよいです、総悟。

「最早、戦うのは無理。降参して皿を渡せ」だの「あっ、ちょっとあんま、いじくんない方が…」だの、外見とは異なる紳士的発言に、西野の株がアップ。

どさくさまぎれに、最悪の喧嘩コンビが結成されてしまいました。
その戦いぶりも、勝負の決着も、最高にハチャメチャで愉快なこと甚だしい。末恐ろしい二人だ。

家庭教師ヒットマンREBORN! 標的94:笹川了平VSルッスーリア
『ったく、これだから体育会系は…』と頬を赤らめている獄寺がかわいいです。こういうところは、等身大の中学生らしくてよいなぁ。

対戦相手は、ホモだった。
しかしながら、この漫画でこういう展開になっても、ホモじゃなくてボーイズラブにしか見えないのが、なんとも。ホモなら笑えるけど、これは笑えない…。

「私の左足は鋼鉄が埋めこまれたメタル・ニーなの」
ということは、このホモ兄ちゃんの左足は義足なのか?
それが了平の勝機に結びつくとしたら、面白い展開かも。

ところで、今回の戦いではそれぞれが己のリング所有権を賭けている以上、全員勝たないといけないようだし、勝ち星の数でチーム全体の勝ち負けが決まるというわけではなさそうなため、今後の展開の盛り上がりに欠けそうだ。
勝ち星の数でチームの勝敗が決まるならば、『三敗で後がない!』という危機感などで盛り上がれるだろうが、全員勝つだろうという前提では、一読者としては、あまり危機感がないしつまらないなぁ。

メゾン・ド・ペンギン 第11回:ネコなだけにまんまと騙されおって
前回の打ち切りネタは単なるネタだったのか!?
最後のコマの『なんだネコか(ならのせる)』という担当がいい味出してます。

■バカ彦くん
パンツも摩訶不思議だが、すっぽんぽんなのに落ちてこないバカ彦くんの不思議を看過してはならない。

■累審ボブ
うはー、あの審判ですか。ツキミに負けないダークなネタだ。特に「友情ジャッジ」。これ、載せていいのか?

■LOVE武将
矢文で攻めるなら、文面も武将らしく宣戦布告っぽくしてほしい。「貴女のはぁとを頂く!」とか。

■バカップル
なにげないけれど、ほんわかする。たもっちゃんがかっこつけているのが、またよい。

■ツンエロ委員長
「目のほうなんですケド…」と言われて目に当てるところで、不覚にも吹きました。このなにげなさがよい。

謎の村雨くん 第2話:ジェームスほにゃらら
さっさと直してしまった息子に八つ当たり爆発の父ちゃんが面白いです。

「目撃者をジェノサーイド」って、あんた何言ってるんだと思ったら、息子がその言葉から活路を見出しましたよ。すごいぞ、息子。父ちゃんはどこまで計算済みなのか、どこまで天然なのかわからないが。

『正体がばれたら…』という己の恐怖心を克服しようと、自発的に頑張る村雨がかっこいいです。その神技みたいな忍術よりも、精神鍛錬の方が燃える。単に正義の味方をこっそりやるだけのスーパー忍者の漫画だったら、こんなに燃えないです。
とりあえず目撃者の記憶抹殺方法は会得できたし、今後は、正体がばれないようヒヤヒヤしながらこっそり事件を解決していく路線だろうか。かなり楽しみになってまいりました。

テニスの王子様 Genius306:2人の王子様
「桜乃も、もうちょい早く来ればコヤツの活躍に間に合ったのにのう!!」
間に合えば、例のバリカンシーンも目撃できたわけですね。で、その恋心も跡部の髪の毛のように散ったに違いない。
あれを目撃しても惚れていられるなら、もう何も言いません。

「おむすびをマズく作る方が難しいんじゃない?」
桜乃、今度はお砂糖を手にまぶして、干しぶどう入りのおむすびを握ってやれ。
差し入れのお礼ぐらい、素直に言ってもバチは当たらないと思う。

サブタイトルを見るに、金太郎も「王子様」なのかよ! 似合わなさ過ぎる。「2人のお山の大将」の方が、まだ納得できる。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 京都花見百景の巻(後編)
竹弓かー。学生弓道はやはり的中数至上主義になりがちなので、安定したグラスファイバーの弓が定番でしょうなぁ。でも、竹弓を飄々と引きこなしていた某師範(戦前生まれのじいちゃんでした)もかっこよかった。
早矢が引いたシーンではきちんと弓返りもしていたし(弓道を描いた漫画ではこれがちゃんと描かれていないのが多い)、今回の竹弓職人の話やその後の展開は、弓道をたしなんでいた者としては全体的に楽しく読めました。
そんなわけで、桐生の遠的の時の矢の角度や、強盗相手に弓を素っ裸で打撲用武器として使ってしまう辺りなど、諸々の些細な違和感はスルーできました。

ただ、この職人じいさんが作った最高傑作が、お綺麗な台座に飾られているだけで使われていないというくだりは個人的に納得がいかず、『こういうのは使われてナンボだ』と悶々しながら読んでいたら、最後に早矢がちゃんと使っていて、感動。
「大切なものを守れる力も必要だ」という早矢の決意も含めて、今回はかなり読後感のよい話でした。

DEATH NOTE page.106:殺意
ここへ来てまだ、捜査本部が保管していたノートが本物かどうかなどとはったりをかます度胸には、正直いって感心しました。アンチ月だが、この胆力には脱帽。
だが、この後がいけなかった。ニア個人が月を殺す気がないからといって、他の者もそうだとは限らないのに、『この位置なら誰にも取り押さえられる前に』などと拳銃使用の可能性を念頭に置かなかったのは、アホとしか言いようがない。

そして、まさかの松田大活躍! 前回のトンデモ予想の「松田が猛ハッスル、警察チームやSPKの誰よりもすばやく月を取り押さえる!」という箇所がそのまんま実現して、とても嬉しいですよ!(注:嬉しいのは予想が当たったからではなく、松田が活躍してくれたからです。)
このまんま粧裕とめでたくゴールインしないかなぁと期待してしまうのですが、月があんなになっちゃったし、それは難しいか…。

しかし、それにしても「馬鹿野郎ーっ!!松田、誰を撃ってる!?ふざけるなーっ!!」と松田に怒鳴る月と、「何故、私をこんな目に遭わせる。あんたは神なんかじゃない、クズだ」と月を罵る魅上のシンクロ具合に、笑いとため息がもれます。
自分の思い通りにならない事態や相手を呪い、罵倒する、そのいかれっぷり。げに恐ろしきデスノートの魔力よ…いや恐ろしいのは『新世界』などという概念をひねり出した月とそれに盲従してしまった魅上か。本当に恐いのは、ノートの存在そのものよりそれをこんな形で使ってしまう人間というわけだ。
リュークは相変わらず『人間って、面白れー!』などと思っていそうだが、月や魅上を見ていると、人間の恐さをまざまざと感じてしまって、面白いどころではない。この漫画はPTAなどに問題視されそうだが、きちんとこういう形で締められたし、単純な勧善懲悪だけの話より、これを読んでいる青少年達にいろいろと考えさせることができた面もあるのではないかとも思っている。まともなはずの人間でも一歩間違えるとこんな変態になってしまうという、これはよい見本だ。

そして、月を殺さず、キラを捕まえた事もノートの事も世間に公表しないというニアの方針にはびっくりしたが、彼は、ここで逮捕・裁判という手順を踏んだとしても、キラに大きく傾いた現在の世界では混乱や反発が大きく、スムーズにいかないと踏んで、あえて遠回りの道を選んだのだろう。
キラがある日、こつ然といなくなる。裁きが止まる。また悪人が増え始めるだろうが、それを抑える動きもまた、人間達自身の中から次第に生まれ、世界は徐々にバランスを取り戻してゆく。ニアは、安易に自分の正義を世間に標榜する手段よりも、人類の自浄作用にまかせるという最も混乱の少ないであろう手段を選び取った。
個人的に月のしたことはゆるせないし、彼を裁いてほしいとずっと願ってきましたが、ニアのこの英断には拍手を送りたいです。

そして、後はもう物語の幕を引くだけです。有終の美を期待しています。

今回はデスノまで。GW中は自分の時間がますますなくなるので、感想の続きは書けるかどうかわかりません、あしからず。

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