蝶・きままWJ感想

■21・22号(後半) 05/07 (日)
真説ボボボーボ・ボーボボ 真説17:出たぞ!!真説ボボパッチ
真説ボボパッチの「わかりやすくいうと」の比喩、ほんとにわかりやすくてよいなぁ。特に二番目の大人買いしたスーツ首領パッチ。なんて小憎たらしいんだ。
そして、子ボーボボの一人が「極秘情報だと箱の後ろから右3番目にヘッドが入ってるらしいぞ!」と言っているのがいかにも小学生らしくて微笑ましい。こういう小学生系ネタをこまめに仕込む澤井先生が好きだ。

生タマゴとゆでタマゴという取り合わせが、妙に気になる。なんなんだ、この中途半端感。生タマゴの不安定さとゆでタマゴの不自由さという相反する要素が衝突してすごいパワーを生むとかなんとか、この漫画ならいくらでもトンデモなはったりをかませられそうなものなのに、そういう説明も講釈も全部うっちゃって、ただ「次元超え“セカンド”、生タマゴとゆでタマゴ」でパワーアップが完了してしまうのが、いろんな意味ですごい。
シャウアプフにもこの漫画を読ませてみたい、そして私みたいに脳みそぐるぐる回るところを見てみたい。(団長が読んでたから、H×Hの世界にもこの漫画はあるはず。)

ヘッポコ丸が元通りになりましたよ! YA-HA-!
さっさと決着をつけてくれてありがとう、真説ボボパッチ。あの悪魔面したへっくんをこれ以上拝んでいたら、こっちの神経が持たないところでした。
そして、二つ目の善滅丸を飲んだ時の回想シーンに出て来た少女はやはり、妹とのこと。ヘッポコ丸の過去は知らないので、その解説もしくは回想が楽しみだなぁ。そして、へっくんの片思い続行へと話はなだれ込む!(ナメ郎のことは知らないので興味なし)

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 第68条:在り処
「常人では10秒と煉がもたず、干からびるだろう」「オメェなら1分もつ」
ふーむ、ロージーは単純に計算すると一般人の6倍の煉を持っているということか。ロージーはRPGでいうところのMP(マジックポイント)が高いという理解でよいのかな。けれど、MPが高いにも関わらず、実際に術をうまく使いこなせていない、と。
成長率は高そうだから、今後、どんどん強くなっていくのだろうか。でも、かっこよく活躍するロージーがあまり想像できない。うーむ。

冥府の流砂に呑まれつつあるというのに、「チッ、何やってんだアイツ…!!」と舌打ちしながら、ようやく魔法律書を開くムヒョ。
裏を返せば、ムヒョは、ロージーが頼んだ事を必ずし遂げてくれると信じ切っているということでもある。この信頼の厚さ、絆に、密かに感動。
この漫画は、初期の頃はアウターゾーン的おどろおどろしさをかいま見せていたが、回を重ねるにつれてちゃんと少年漫画らしくなっていて、読みがいがある。でも、このおっさんはいい加減、舞台から消えてほしいので、次回辺りで真説ボボパッチのようにさっさと決着をつけてほしいところ。

魔人探偵脳噛ネウロ 第58話:X【せんしょくたい】
『俺の脳細胞は、定期的に大規模な変異をする』
のっけからすごい種明かしだな! もはや人外とかいうレベルではないぞ、それは。
しかし、そんな異形の身でありながら、「許さないよ、ネウロ。僕がどんどん得体の知れない化け物になってくのに…あんただけ普通の人間になっちゃうなんて…そんなの許さない」なんて乙女チックな発言をかましたのには、もっとど肝を抜かれた。
あんた、そんな少女漫画チックなキャラだったのかよ、X! 通常の人間らしい感情や感性は持ち合わせていないと思っていたので、仰天。(最も、最後の像の解説の時に『憎悪』という感情を持っていることは話していましたが。)

でも、そんな身体を持ちながらも『自分がいったい何者なのか』という根源的な(そして恐ろしい)問いを、自我を保ちながらただひとすじに追う姿には、正直いって惹かれました。この一途さは、Waqwaqの防人達に通じるものがある。こういうクレイジーな輩は好きです。

で、ネウロがおとなしくXの話を聞いていたのは、己の正体を追い求めるXの一途さと、謎を追い求める自分の狂おしい飢餓感に相通じるものがあって共感を覚えたからだろうか、などと思っていたら、「我が輩の食事の邪魔をした罰に…貴様を躾けに来てやったのだ」ときましたよ。そっちかよ!
でも、殺すと言わずに「貴様を躾けに来」たと言うところがネウロらしい。殺さずに懲らしめた後、あわよくば奴隷にしてしまうつもりなのか、それとも懲らしめたらそのまま放置プレイなのかが気になるところ。でも後者だろうな、きっと。

そして、由香が実子だった種明かしが、『部外者である弥子がそこまでわかるかよ!』という強引さはあるものの、醜い遺産争いがらみでなかったことに安堵。
「産んだあなたを愛してたからこそ、あなたの愛情を一人占めにしたくて(後略)」
弥子の視線は、人間の光やぬくもりを見逃さない。そこにある闇に惑わされず、光を見出すその才能は、Xやネウロのような超人的なものではないが、とても素晴らしいものだと思う。
弥子のこの才能がXの正体発見にからめば個人的にとても嬉しいのだが、それはなさそうなのが残念。『自分と近い人間を探せば探すほど…自分が化け物だと気付かされる俺の苦痛』というXの心情にも今回、弥子は気づけなかったしなぁ。

みえるひと 第三十八譚:勝機
「あの狐、ひめのん投げやがった」と、怒りをメラメラ燃やしながらフラフラ立ち上がるガクがよい。しかし、その様子が結果として、同じ理由で怒っている明神の猛撃の引き立て役になってしまっているのが歯がゆい。
明神の怒りと活躍自体も嬉しいだけに、ガクが活躍していない、この歯がゆさがぁぁ。

と思ったら、「頭ナデナデしてくれ、ひめのん」とのたまいましたよ!
ここは、ほっぺにチュとか「好きです!」という声援をねだってもよいと個人的に思うのだが、頭ナデナデだけというプラトニックさがまた、泣かせる。ガク、行けぇぇぇ!

Mr.FULLSWING 226発目:猿野天国という男
「セーフ!!!」という審判の声よりも、パァンと手を打ち合わせるヒジカタさまと小饂飩に萌え…燃えてしまった。この二人、やっぱりいいなぁ。小饂飩はピー発言さえなければ、かなり好きなキャラだ。

「オレが必ず、埼玉に優勝旗を持って帰ります」
埼玉に優勝旗って、現在がどういう状況なのかますます謎が深まってしまった。ここは感動するところなのだろうが、浦島太郎の私は置いてけぼり。とにかく、勝ったら優勝ということだけはわかりました。

『実体があるのは、幻の手前1M(メートル)!!』
由太郎が探り当てた1メートルという数字をどうやって知ったのだろう?
控えの場から見ていてわかるものなのだろうか。すごいどうでもいい疑問だろうが、気になって仕方がありません。

『オヤジにどう仕込まれてきたのか知らねーけど』というくだりから見るに、天国と黄泉は父親が同じなのか。異母兄弟? でも母親らしき女性が涙ぐんでいるし、同じ両親から産まれた兄弟なのか。猿野の家族構成の伏線なんて、今までにあったっけか。
クライマックスも近い雰囲気だが、どうでもいいことばかり気になって、感情移入ができず。ぬー。

ツギハギ漂流作家 第12刷:スマッシュ/スマッシュ
「仁義主肝、殺るなら殺れ。邪魔はしない」
やっぱり、この世界では作家同士の殺し合いは合法なのか? あ、隠岐は作家じゃないか。でも、お尋ね者だから殺してもかまわないという理屈にはならんよな。この辺りを少年読者はどう読むのだろうか。

しかし、隠岐がまさかの善人化とは。驚くというより、ついていけない。
犬上が『あのおっさんに四六時中つきまとわれんのも、けっこうな罰だよな』とまるで仁義主肝のことをよく知っているかのような思考回路なのも唐突過ぎる感があるし、もうちょっと丁寧に展開してほしかった。
ナルトもだが、心情の大きな変化、特に作中の見せ場となるものは、もうちょっとじっくり描写してほしい。戦闘はスピーディに、大きな転機となる心理描写はじっくりと、というのが個人的理想。

おいっ、作家を大勢殺してきた男が、作家育成に携わる重要人物なのかよ!
前掲の諸兄の台詞といい、この世界では作家やお尋ね者に基本的人権はないのか。
この辺の倫理観念が理解不能で、ますますついていけない。この世界における作家の人権や定義を示してほしいところ。

太臓もて王サーガ 第37章:みんなで誕生日
うわーい、宏海のシスコン・殺意の炎が発動だ! 宏海のシスコン青筋が見たいと思っていたらこんなのが見られるとは。すごく楽しいですよ、えへへ。
そしてマリオネタも楽しいが、これ、若い人には意味不明すぎてボーボボ的不条理ギャグに見えてしまうのではなかろうか。

「みんな間界人」ということは、花子ちゃんや静さん(管理人さん?)も間界人なのか!?

ところで、相変わらず照れ屋街道まっしぐらの会長のかわいらしさもさることながら、密かにあいすもかわいいんですが。
『不良のくせに流される』という彼女にしては最大級の思いやりがこもったプレゼントといい、「ハッピーバースデー」のポーズといい、あいすのポイント急上昇中。

「ええッ!? ちょ…会長、こんなトコで!? 人がッ!人が見てます、ああッ!」
台詞だけ抜き出してみると、すごく誤解を招きそうなシチュエーションだな。乾のマゾ属性は、会長に対してだけ発動するのだろうか?

べしゃり暮らし Vol.22:殿堂入り
うわ、何このネズミなんたら漫才コンビ。
私はバラエティ番組で見かけるキャラいじりという手法が苦手なのだが、そうした個人的感情を差し引いても、実在する店をこの手合いのネタにするのは反則だと思うし不快感だけしか残らない。テレビに出ている芸能人と違って反論の場も持てない一般人や店を一方的にネタにしてこき下ろすなよ!
この漫画は現実路線なだけに、この漫才コンビも、『漫画だしな』と笑い飛ばせなくて、もやもやが残る。
今回の話だけでも親父さんがお笑い芸能人嫌いになった理由として十分納得できるが、この後更にお袋さん死亡エピソードが待ち構えているのかと思うと、憂鬱。
名前通り、一瞬で燃え尽きてしまえ、ねずみ花火コンビ。

タカヤ─夜明けの炎刃王─ 8話:モサモサ!!モサ・ドラゴン!!
なんだ、「大切なもの」って頭髪じゃなくて魔法系アイテムだったのか。つまらん。

火噴き岩とD・J(ドラゴンズ・ジュエル)の引き換えが等価交換だとは思えないのですが、「昔D・Jを売りにきたおっさん」の言葉が実は嘘だったという伏線だったら素直に脱帽しますよ。

ピューと吹く!ジャガー 第239笛:よ〜しアレだ…例のあの対決だ!
「ヤケドなんか気にせずドボッと行けよドボッと!」から「ヤケドしたらどうすんだ、バカじゃねぇのお前!?」へと、華麗なる変貌を遂げたハマー。なんて愉快な子なんだ。そして、そんなハマーの魅力を見事に引き出しているビューティ田村の手腕にも拍手。

きっちりハマーをいたぶりつつ、余力で素晴らしい卓球の技を見せつけたビューティ田村。なんてすごい子なんだ、惚れそう。
そして、さんざんいたぶったくせに、最後は頬赤らめて「フン…当然!!こっちからおことわりよ!」と少女漫画化するビューティ田村に陥落。これからはあなたの恋を全力で応援しますよ! くっつきそうでなかなかくっつかないこの距離感が個人的に楽しい。

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