蝶・きままWJ感想

■23号 05/13 (土)
シネプリ
「跡部が髪を切られる1週間前に僕は髪を切ったんです!」
いや、その爽やかヘアスタイルで言われてもあまりフォローになってないですよ、載寧さん。
あの漫画のフォローは大変だ。てか、本編で逆モヒカン跡部様が拝めるのはいったいいつなのですか? 跡部カモーン!

エム×ゼロ M:1:魔法学校!? ※新連載
おお、読み切りの設定の大枠は踏襲しているものの、細部はちゃんと変更してきましたか。この点はポイント高し。

タイトルが読み切り時の「MP0」から「エム×ゼロ」になったのは、作中でMP(マジックプレート)というカードが出てきたからだろうか。
タイトルの「エム」の部分は、「魔法」と「マジック」の頭文字M(エム)両方を掛けているのかな?

生首だけになった自分の姿に「きゃああああ!!!」と叫ぶあたりがリアルだ。ギャアアじゃなくて、きゃああ。

久澄が己の首を外して校舎の中に投げ込むに至っては、素で爆笑しました。ごろんと廊下に転がった生首が愛の告白をかまそうとしているシーンのなんとシュールなことか。

生首ボルト状態から自動魔法解除(オートマジックアウト)してしまったのは、たまたま魔法のタイムリミットが来たのか、それとも久澄が無意識の内に自分で解除したのか。後者だとしたら、久澄に魔法の素質があるという伏線になるな。

「敷地内であれば、誰でも魔法を使うことが可能なのだ」
なぬ!? 読み切り時の設定に惑わされていたが、本編では、素質云々ではなく入学(=敷地内に入る)さえすれば誰でも魔法が使えるということなのか。じゃあ、先ほどの自動魔法解除も久澄自身の操作なのだろうか。

手札がなぜ、時代劇調なのだ! 久澄の脳内では時代劇ブームなのか? 特に「出家」が想像不能で笑える。

恋敵どころか、いきなり父ちゃんという鉄壁の障害が出現いたしました。期待通りの学園恋愛路線まっしぐらになりそうで、とても楽しみです。

ONE PIECE 第409話:凶報緊急大放送
表紙:ミスG・Wの作戦名“ミーツ・バロック”Vol.39「ある荒野に見つけた廃屋」
おや、皆さんお揃いで心機一転開業ですか。ところで、空を飛んでいる大きな鳥は某王女の守り手だろうか? さすがにそれはないか。

さて本編。
おお、現在の状況解説が。誰がどこにいるのかわからなくなっていたのでありがたい。
しかし、サンジはそろそろ回復しているかと思いきや、まだつやつやのまま転がってるのかよ! あの状態からの回復は時間がかかるとすると、ナミの足もなかなか治らないということになる。カリファとナミが戦っている部屋は、下方が斬られて全体がずれているみたいだし、いろんな意味で不安が。

このパンダさん、手違いでバスターコールをかけてしまいましたよ。アホにも程がある。それを聞いているルッチやカリファが「……」と無言なのが、なんとも言えず。言いたい事が、いろいろとあるだろうなぁ。
とりあえず、「30分で到達可能です!!!」と言っていたから、それぞれが決着をつけるまでのタイムリミットが明確に切られたわけだ。

「真の正義にゃ非情さも必要なのさ」
非情さじゃなくて卑怯さの間違いじゃないのか、パンダさんよ。ルッチならまだしも、あんたが言うと木の葉一枚よりも軽い台詞にしか聞こえん。
ロビンの「人の命をなんだと思ってるの!?」という台詞は彼女のアラバスタでの過去を思うとちょっと違和感があったが、「全員島を離れて!!!(中略)島にいたら誰も助からないわ!!!」を聞いて、納得。普段は冷静な彼女の必死な様が、バスターコールの恐ろしさを雄弁に物語っている。

ジャブラが「何をしとるんだ、あの男は………」と本音を。やっぱり、部下の間でも「あの男」呼ばわりなのか、スパンダムは。

ところで、あのアホパンダにゴールデン電電虫を託した当の本人は、まだ海上をチャリンコでこぎながらウォーターセブンに向かっているのだろうか。もしかして、発動要請権限を持つ彼が現場において、すでに発動要請されてしまったバスターコールを止める歯止めになりはしないだろうか、と一縷の望みを託してみる。停止命令ではなくクールエイジ(だっけ)発動という実力行使でも、この際かまわない。

最後のコマの衝撃は、ついに、斜めにずれていた司法の塔が崩れ落ちた音なのか? だとすれば、ナミはどうなったのか!? もしかして、カリファの泡が塔全体にばらまかれてパニック状態になったりするのだろうか。

NARUTO ナンバー305:キミとのつながり
『「サイとサスケ編」クライマックス!』とあるが、「サイとサスケ編」なんて名付けられていたっけか。

さて本編。
「これは暗部の者が己のターゲットを記す暗殺リスト。いわばビンゴブックだ」
ようやくビンゴブックの説明が。って、せめて巻物状態にして、ドロンと隠すとかした方がいいんじゃないのか? 他人に見られ放題だぞ、それでは。

「サイ…あいつの任務は、大蛇丸とダンゾウのパイプ役になることなんかじゃなかった…。本当のサイの任務は…サスケの暗殺だったんだ」
最近のナルトはあまり感情移入ができず、楽しめなかったが、今回は久々にゾクゾクしました。
甦った亡き兄の温かな記憶、芽生えた仲間意識。それらに、不信という名の黒い陰が落ちる。『あの笑顔も嘘だったのか?』と。

「木ノ葉を裏切ったワケではなかった。木ノ葉のために…武闘派の考えそうなことだ」
急展開だが、納得度の高い種明かしだったのですんなり入っていけました。なるほど。

サイが裏切ったと思わせて実はそうではなかった、という構成がよかったです。今後もこういう緊迫感を味わわせてほしい。

DEATH NOTE page.107:幕 ※センターカラー
こちらで単独感想済み。

To LOVEる─とらぶる─ トラブル2:愛の大脱出
「本気であのさえない地球人と結婚なさるおつもりで」
「そーだよ。何で?」
おい、大丈夫か、このお姫様。結婚のふりをして見合い逃れかと思ったら、本気でリトと結婚するつもりなのかよ!
もし、この結婚の決意の裏に、革命などの深い事情があったら作者に拍手を送りますが、果たしてそこまで思慮深い少女かどうか、疑わしい。

デビルーク星王室親衛隊隊長ザスティン。登場の瞬間から、タカヤのレスターと同じ匂いが。
規律や命令に従順なだけの二枚目は面白みがなくて好かん。ヘタレ属性でもいいから、個性があるキャラがほしいところ。でも、この漫画ではあまり期待できなさそうな予感…。

と思ったら、警察に職務質問を受けていましたザスティン。やっぱり従順がとりえだけの男なのか?
しかし、ザスティンが警察に捕まっているのにララが校内で教師に捕まらないことに違和感がある。最後のザスティンの職務質問シーンさえなければララのこともこれほど引っかからなかったのだが。リアリティの追求の仕方が中途半端だ。

サラッと王道パターンをこぎれいになぞるよりも、泥臭かったり偏りがあったりする、アクが濃くともハートが感じられる漫画が読みたい。そういう意味では、同じ学園恋愛もの路線として、この漫画よりエムゼロに期待。

BLEACH 225. Slip Into My Barrier
『…なんて凄い結界──…』
この織姫の驚きは、逆に言えば、その結界に気づけている彼女自身の凄さをも示している。
織姫は、戦闘能力は低いものの、補助系能力が凄いということかな。

『あたしの盾舜六花(しゅんしゅんりっか)の盾と……少し似てる』という織姫の独白と、「死神の鬼道で解くことは不可能デス」という結界作成者の説明からして、織姫もまた、一護やチャドのように仮面系の能力の持ち主なのだろうか。

織姫が一護の精神的成長を看破するシーンは熱いなぁ。
単なるベタ惚れ状態なのではなく、好きな相手の心情や状態を客観的にきちんと見て取れる織姫が好きです。
こんな子だから、その恋も人生も応援したくなる。頑張れ、織姫!

銀魂 第百十五訓:食べ物の好き嫌い多い人は人間の好き嫌いも多い
銀魂のサブタイトルは時々深いものもあって、感心する。空知先生は適当にサラサラと書いているだけなのかもしれないが、いろいろと深読みできる文章をスコーンと書き飛ばせるところがすごい。好きだ、空知先生の台詞回し。

さて本編。
証拠写真を必死で隠滅する新八。別に隠さんでもいいんじゃないの?と思ってしまった私はおかしいのだろうか。
どうせ近藤達が神楽に出会った暁には、高々と総悟への勝利宣言をかまされるだろうし、すぐにバレちゃいますよ。

ケチャップとマヨネーズの戦いが、こんな搦め手で来るとは。
しかし、「苦手だったトマトも大好きにな」った今、己を縛る鎖がなくなってしまったわけで、結論としては『北大路ダサッ』となってしまう。苦手なままケチャラーの虚勢を張って頑張っていたのなら応援したのに。

「キューピーちゃんを見るだけで吐き気がする」
これが本当だったなら、ボーボボのバブウを突きつけてやりたい。どうなってしまうのか、想像するだけでワクワクする。

ほほー、今回は前回と打って変わって、まともな剣術の応酬だ。空知先生はこういうギャグとシリアスのバランス配分が上手いなぁ。

「来いよ。本物の喧嘩見せてやる」
ということは、北大路の皿はまだ割れてないのか? それとも、「俺達とそっちの大将との戦いをとくと見ておけ」という意味なのか?
ここらですっきりとケチャップとマヨネーズの戦いは終らせてほしいので、後者の意味を希望。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 大人の事情!?の巻
うおーい、何なんだこれは!?
少年向け漫画で大人の事情をぶっちゃけるなよ!
前回がよい話だっただけに、愕然。

たまった扉絵は、単行本だけで見られる特典みたいな形にはできなかったのだろうか。毎月2回の表紙PRの約束だかは、作者が頑張ってネームを切って実現させれば済む事だし、実情を包み隠さず言えばゆるされるというものではないぞ。
H×Hのひどいネーム状態での不定期連載といい、読者である子どもを戸惑わせるようなことはしてほしくないものです。
実際には女子や大人のWJ読者もけっこう多いだろうが(私もその内の一人)、だからといって子ども向けであるということは、決して忘れてほしくない。
(まぁ、これが青年誌だったとしても、H×Hや今回のこち亀のやり口はひどいわけですが…)

謎の村雨くん 第3話:トラブルメーカー体質ガール
トラブルメーカー体質なのか。それで、初回のトラック暴走時もみちるは、あやうく轢き殺される場所に立っていたのか。納得。

父ちゃん、10年前も全然変わらないな! 年齢不詳タイプなのか。

これでもかと息子の罪悪感を煽り、しまいには「死んだ」と手を合わせてしまう父ちゃん。
前回、父ちゃんが天然なのか計算済みなのかわからないと書いたが、このエピソードで、父ちゃんが計算尽くしであることがほぼ確定。
みちるのトラブルメーカー体質は父親もとっくに見抜いていただろうし、そんなみちるのトラブルを必死で取り除くようしむけることで、クナイのスパイ修行を着々と積ませる。父ちゃん、策略士だ。すげぇ。親としてはひどい人間だけど。

「ありがとうございました。本当に助かりました」の後にピシャーンと落ちる雷。
もしかして、このナイスクッション君がみちるに惚れてしまい、今後レギュラー化するのだろうか。でも同じ学校の生徒じゃないみたいだし、その可能性は低いかな。

「中途半端な力では、逆に誰かを傷付ける。あの日、青葉さんが教えてくれたから、今の僕があるんです」
クナイの真っ直ぐさに涙。あの父ちゃんに幾重ものの精神的呪縛を施されているというのに、こんなに真っ直ぐに育つなんて奇跡的だ。

うおっ、早くも壬生にバレた!? でも、正体の詮索じゃなくて、普通に剣道部への勧誘という展開になりそうな予感。

メゾン・ド・ペンギン 第12回:これをどうしろと
意外と言っては失礼だが、きれいな筆跡でびっくりした。ネタの中身からしても、とても微笑ましい人柄がうかがえます。
この微笑ましさが、息子の生み出しているバカップルネタ辺りに反映されているのだろうか。

■バカップル
しょうもない自作の歌だが、妻のために眠さをこらえて懸命に歌っているその優しさにほのぼの。

■塁審ボブの「プロポーズジャッジ」・ツキミちゃんの「VSアニメオタク」
描き手としての己の立場(=漫画家)をもネタにしてしまうその度胸に改めてびっくり。
自虐ネタは、ともすると読者がハラハラしたりげんなりしたりしてしまうものが多いが、その辺のさばき具合が割と上手いなぁ。
個人的には塁審ボブもツキミちゃんもダークすぎて苦手だが、その手腕は評価。

■バカ兄弟
最後の「オイ、ヒロシィ!!」は、素でビビりました。こう来るとは!
でも、元ネタのアニメを知っている世代が限定されてしまうのが、この四コマの弱みだ。
リメイクや再放送などはされているのかな?

家庭教師ヒットマンREBORN! 標的95:了平の右
おお、ちゃんと戦闘漫画になっているぞ! 戦闘に関して理屈付けをしようとする姿勢がよいです。(死ぬ気弾のコントロール云々辺りはちょっと納得しかねましたが。)少年漫画はこうでなくては。

塩分の種明かしの直後の「なはんだ…」って、誤植? 作者の手書きの「なあんだ…」が写植の際に読み間違えられたのだろうか。
最初、なにかの呪文詠唱かと思ってしまったぞ!

ヴァリアーの説明に、CP9を思い出してしまいました。似ていると思ったのは私だけではないはず!

おお、兄妹愛で敵を撃破だ!
家族愛というテーマが好きなので、この展開もよかったです。
でも、義足を砕いただけみたいだし、まだ闘いは続くのかな? このままカウントダウンですっきりとKO勝ちしてほしいところ。

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 第69条:居場所
意識を失いかける直前の「ハハ…ボク…ロージー…」という台詞が間抜けだ。
けれど、周囲を囲む物からあふれ出てくるさまざまな想念の渦にロージーの自我が埋没してゆく様子がよく出ているなぁ、と感嘆もしました。
通常は、自分の内面にダイレクトに他の想念をぶつけられるという超能力みたいな状況はまずないため、人間はこういう状態では自我を失いやすいんだろうな、と想像。

「破滅の前触れに現われるヤタガラス!!」
日本サッカー代表のシンボルに対して「破滅の前触れ」だなんて、この時期になんて不吉な!
そもそも、このカラス、二本足だし、西先生はヤタガラスについてちゃんと下調べしたのか問いただしたい。
せめてただのカラスか、全く別の創作生物にしてほしかったです。

己の最期に「箱舟ばんざい」と叫ぼうとしたことだけは、イッチャっているとはいえ、ある意味偉い。月のあの無様な死に方の後だけに、なおさら。

ようやく、おっさんが舞台から消えてくれました。さぁ、次はリオ先生だ! もし他の変態がやってきたら、泣きます。

Mr.FULLSWING 最終話:同じ空の下(もと)で ※センターカラー、最終話
おお、時計塔の伝説をここに持ってくるとは!

「県対抗総力戦」って何?

「何だそりゃ、栄光時代の……って。それってまさか、オレの生まれた時が…」
うわ、何それ。自分が絶好調の時に生まれた息子は優秀な遺伝子を持っていて、自分がどん底の時に生まれた息子は屑の遺伝子ってこと? このおっさん、猛烈に頭くるんですけれど。
これが最終回でページが残り少ないところじゃなければ、猿野が「なんだそりゃ!? ふざけんな親父!」と思い切りぶち切れただろうに、なんだかしめっぽい家族の悲話としてさっさと締められてしまいました。
誰か、このおっさんの頬を一発ひっぱたいてやれ。己の半身不随と子どもへの差別を因果づけるな。

「でも彼は犬飼くんのお世話が忙しいと辞退」
辰羅川は犬飼のマネージャーなのかよ! 現役選手じゃないのか? 「お世話」って表現がちょっとなぁ。

「貴方の姿が…あの方に似てさえいなければ」
何この唐突な片思いカミングアウト。
こういうシチュエーション自体は嫌いじゃないのだけど、この漫画はやおい同人ファンサイトが多いだけに、この台詞もとっさに変な意味に取ってしまいました。ああ、やおいを知らなかった頃の思考回路に戻りたい。

なんかツッコミだらけの感想になってしまいましたが、5年間お疲れさまでした!
個人的には黒撰戦が熱かったなぁ。ヒジカタさまのキャラもよかったし、あの一戦は本当によかったです。

テニスの王子様 Genius307:四天宝寺の実力
「棄権」の言葉に一瞬、土手っ腹にボールをぶちこまれでもしたのかと思ったけれど、金太郎はそんな某チームのような卑怯な真似はしないよな。
この人の右手が震えているから、金太郎の豪球に、ラケットを握っていた右手が耐えられなかったということかな。

毒手の元ネタってなんだっけ。設定も記憶通りなのだけど、どこでやっていたかど忘れ。

リョーマ、こういう時こそ持ち前の毒舌で「コシマエって誰?」ってツッコめよ!
あんたはいらんところで毒を吐くくせに、こういう時はなぜおとなしいのだ。ああむずがゆい。

うおっ、兄弟対決だったのか!
こういうシチュエーションは燃える…はずなのだが、学校名も選手名もほとんど把握できていないので、置いてけぼり。
兄が「銀」で弟が「鉄」ということは、長兄「金」がいるんだろうか?
とりあえず、ここは弟を応援。頑張れ、鉄!

アイシールド21 183th down:本能
来た。この瞬間が。
>阿含は今後、15から30へ、そして仲間の協力を得て更に伸びゆくセナに戦慄するがよい。(16号感想より)
いえぁー!

デスノが常に読者の予想を凌駕し、着地点が最後まで予想できないことを目指す漫画ならば、アイシはその真逆をいく、到達点があらかじめ定まった漫画。その上で、その到達点までの過程を予定調和でありながらも魅せてくれるのである。
阿含がセナに戦慄する瞬間がいずれ来ることも、大方の読者が想定済みだっただろうが、それでもなお、熱さが削がれることがない。
今回も、しびれました。

そして、まだセナがパスコースに割り込む前から既に気づいてしまった阿含の、茫然とした表情が印象的だ。
『これは危険だ!』と気づけても、仲間の現在進行形の動きまでは、その天才の身体能力を以てしてもいかんともしがたい。
個人競技ではない、団体競技の限界。
この後の阿含の言動が、非常に楽しみです。
動揺するか、ぶち切れて熱くなるか、はたまた「あ゛ー、このぐらい、どってことないぜ?」と虚勢を張るのか。
ただし、「だから俺が11人いれば」などとまだ寝言を吐いたり仲間を責めたりするのならば、私は阿含を軽蔑するぞ。

正直いって、このパスカット程度で神龍寺が揺るぐとは思えない。
けれど、このセナのパスカットが神龍寺に一瞬の冷や水を浴びせたのも、事実。
ここですかさず、ヒル魔にお得意のハッタリと煽りをかましてほしいところです。泥門の勝率を少しでも上げるために。

みえるひと 第三十九譚:コモンの最期
明神の身体に来た反動、消えかける意識の描写がリアルだ。視覚の中で、ぐにゃりと歪むコモンがネウロチックで怖い。
この漫画は、痛みやダメージがリアルに描かれていて、よい。ダメージ描写や理論がはなから放棄されてしまっている聖矢やワンピも楽しく読んでいるが、霊や梵術(だっけ)などファンタジー要素が基盤にありながら、地味にこうした描写をきちんと描いているこの漫画もまた、楽しい。
堅実で地味な分、人気沸騰とはいきづらいのだろうが、ネウロと共に、打ち切られずに終着点まで描かれ切ってほしい漫画。

ヒメノのナデナデに目をつぶるガクがかわいい。サンジのように舞い上がるでもなく、「うん。力、沸きました」と淡々としているところも意外だが、聞き分けのよい子どものような愛おしさを感じる。

扉絵のお母さん、なんかくつろいじゃってますよ!? 明神達を助けに行くんじゃなかったのか? この人の助けが期待できないとなると、けっこうきつそうな予感が。

『この娘だけは連れていく!! あとは、あの女(母親)の元へ辿りつくことさえできれば、全てがチャラだ!』
なぬ? じゃあ、お母さんがこの現場にいない方がよいということなのか。どのみち、彼女が救いにくるという展開の望みは限りなくゼロになってしまいました。

「よけんじゃねェェェ間抜け!!! 一番おいしいところだぞ」
あああ、また見せ場がぁぁ! しかし、今回はヒメノをさらおうとしたコモンをちゃんと遮ったので、ガクの株はアップしたはずですよ! めげずに明日も頑張れ、ガク!

何だこの死神みたいなおどろおどろしい坊さんは?
知性と力を兼ねそろえているらしい、その圧倒的な存在感が不気味だ。
そしてヒメノは、あくまで「雪乃の娘」としてキーパーソンであるらしいことが判明。
雪乃が地上で自分の血をペットボトルに濯いでいたのも、彼女らの系譜の「血」がこの禍々しいものらにとって重要なものということだろうか。

真説ボボボーボ・ボーボボ 真説18:おねんねの時間!!
へぇ、ナメ郎の視界にはフィルターがかかっているのか。そういえば以前にもそういうシーンがあったような。(鳥頭)
ところで、ナメ郎フィルターがかかったバブウがジャスタウェイに見えてしまうのだが、パロディなのか、たまたま似ただけなのか、判じがたい。偶然似ただけかな、シンプルな形だし。

「かわいさ0(ゼロ)のカラクリ人形だよコレ!!!」
いや、乳幼児は意外にこういうものを喜びますよ。喜々として酷使し、あげくには破壊してくれます。哀れなり、首領パッチ人形。

「ボボ八(ぱち)、何のつもりだ!?誰が助けろと言った!どけ!」「黙って下がってろ、タコ!!!」
ふーむ、ボーボボ一味とナメ郎は敵対はしていないものの、仲間でもない、微妙な関係なのだろうか。で、キーワードは「タコ」と。

「デストローイ!!!」なんて保育士はいなかったじゃないか!と思ったら、選択肢で右上の台詞がかぶってしまって顔が見えない奴か! 芸が細かいなぁ。

「ミルク」って、乳牛一頭まるごとかよ! 「ポ(はぁと)」と惚れている対象は一体誰だ。

うわぁぁ、へっくんが! この子の見せ場ってこんなんばっかし!
そりゃ、身を挺してビュティを守るというポジションはかなりおいしいが、『このまま死ぬ、もしくは再起不能になる(=消滅する)かも』という意味では、扱いがガクやサンジ以下じゃないか! これ以上彼をいじめると泣きますよ、澤井先生。

魔人探偵脳噛ネウロ 第59話:手【て+】
サブタイトルのふりがなの「+」って、数字の右肩に小さく書かれる数学記号だろうか。数学の記号の意味はすっかり忘却の彼方であります。

「正直、我が輩、自分が人間でも魔人でもどうでもいい」と言い切り、自分の中身をなお探ろうとするXに「人間に決まっている」と断じてしまうネウロ。ぞくぞくします。萌える。(『燃える』とも微妙に違う。魅せられるというのがいちばん近いか。)
このネウロに、一皮むけて蝶となったパピヨンと同じ匂いを感じます。どちらかといえば、パピヨンの本質はネウロよりXに近いのだけども。

Xに興味を持ち出した弥子。これはひょっとして、弥子がXの正体を看破するという限りなくおいしい展開も今後期待できるということだろうか!?

「…見ていて、実に好ましい」
このコマのネウロ、最高にぞくぞくしました…!
「究極の『謎』を…作り出す可能性を秘めた種族よ」という讃美に、ネウロの心情が凝縮されています。
魔人ゆえに、死すべき定めの人間の持つ可能性を持ちえない。けれど、人間になりたいと焦がれるわけでもなく、人間に嫉妬するでもなく、ただ、その可能性に純粋な賛嘆の念を抱き、そこから生まれるであろう謎を、ずっと待ち構えている。
パーンや人間に魅入られてゆくディードリット、アラゴルンとアルウェンの永久の別れ。不死の種族の者が有限の命の種族の者に魅入られるというテーマは壮大で魅力的だが、少年誌でこんなのが見られるとは。
ネウロはもともと好きなキャラでしたが、ここまでの萌えキャラに育ってくれるとは思いもしませんでしたよ! パピヨンやヨキに並ぶ、おいしいキャラだ。

ふーむ、アイはXの部下というより協力者なのか。恐怖によって支配されていると思っていたら、彼女もまたXの正体(なかみ)が見たいからXに協力している、というのは意外でした。
なんだか、どんどんXがかわいいキャラになっていくなぁ。

ツギハギ漂流作家 第13刷:島の胃袋
この筒からの液体、前回でも描かれていましたね。しかし、胃液とは。犬上の背中、融けてないのか?

あのくだらない彫刻が救世主になるとは。今回は、伏線の回収がサクサクこなされていて、いい感じだ。

「あの位のネタ、他の作家にくれてやるさ」
ううーむ。以前のボッコリじいさんへの「書くわけねーだろ!」宣言といい、真備は水戸黄門タイプなのだろうか。
でも、譲ったり情けをかけんでもいい場面でそうしてしまっている感がある。彼の行動基準が、つかめそうで今いちわからぬ。
似たような水戸黄門タイプでもルフィの場合は、彼が共感を覚えたり協力しようとする動機がはっきりしているのでキャラがつかみやすいが、真備は定まっていない感じ。

本人を目の前にして「吉備真備いる?」と尋ねるということは、知り合いではないということか。このお姉さん、室町杯がらみのスパイかなにかだろうか。この世界、もうスパイでもなんでもありな気がする。

太臓もて王サーガ 第38章:奥様は魔法少女?
「自分でハードル上げといて倒してんじゃない!」
おーい、ハードルは上げているかもしれんが、倒す決定打になったのは自らの発言じゃないのか? 学園長は自滅タイプなのか。

うひゃー、まさかの悠の恋愛沙汰展開が!
しかし、あいすと同様、恋愛展開の攻撃には鉄壁の防御を誇っております。
なんかいろいろと元ネタが凝縮されているようですが、「手も足も使わずベロだけで」はボーボボのナメ郎で決定かな。ボーボボパロ自体が珍しいので、なんだか嬉しいなぁ。

なんでわかめの看板が「脳内のはみパン」になるのだ!?
理屈を知りたくないので、このネタに関しては思考停止。

「視界0(ラブ)ハリケーン」って、密かにサンジのラブハリケーンも掛かっているよね? ネタが多重過ぎて、もう何が何だか。

ここまでパロのオンパレードだと、照明落下まで、今週号のネウロのパロも含む多重ネタに見えてしまう始末。

ううーむ、この漫画のパロネタは好きだけど、今回はパロばっかりで肝心のオリジナル部分が薄っぺらく感じてしまった。
大亜門先生のパロネタの拾い方がなまじ上手いだけに、『面白い他ネタばかり集めれば、そりゃ面白くなるに決まっているだろう』と少々辟易してしまった。
基本的には好きな漫画なので、パロ頼みにならずに、連載が続くよう頑張ってほしいです。

タカヤ─夜明けの炎刃王─ 9話:最終的には『ハナクソ』の話
サブタイトルって、もしや懐かしのヤムチャのダジャレ?

さて本編。
前回、「火噴き岩とD・J(ドラゴンズ・ジュエル)の引き換えが等価交換だとは思えない」と書いたが、それどころではない超展開になってしまいました。
まさか、モサドラゴンとのどかに虫取り網を振り回してカブトムシを捕ったりあまつさえ友情を育んだりしてしまうとは。
テニプリのような、天然の仰天展開に脱帽。狙って頑張っている大場先生の立場は一体。
あのお馬さんといい、これは一種の才能なのかもしれないと思えてきました。

ピューと吹く!ジャガー 第240笛:いい皮、ムケ気分
一ページ目を見てパッと目に入った大ゴマのギタリストに『新キャラかな?』と思いつつ、上のコマを見たら「宇津久島福嗣(うつくしまふくし)」という看板が。
…まさか、あのふくし兄さん!?

ふ、ふくし兄さんが普通にしゃべっている…! 電話相手の母親とジャガーさん以外とはまともにしゃべれなかったあの彼が! なんだか感動。

かわいいふくし兄さんが乗っているせいか、新幹線までかわいいなぁ。ほのぼの。
そして、下手したら警察に捕まりかねない格好で渾身のエールを送るユウジにも感動。

…と思ったら。なんでそっちに戻るのさ! あの素顔ならピヨ彦とだってよい友達になれるのに!
ポギーと同じ迷い路に入っていってしまいました、合掌。

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