蝶・きままWJ感想

■18号 04/04 (火)
デスノの考察を別枠でやりたいので、今回の感想は駆け足気味です(特に後半)。
銀魂 第百十一訓:火曜7時は坂田家を食卓で
ありゃ、「ハーゲンダッツ」とカタカナ表記になっている。以前のおどろおどろしい漢字表記が好きだったのに。

グーで殴るどころか、突き飛ばしただけのやけにおとなしいお妙の行方よりも、ゴリラカップルと大小坂田コンビの漫才に釘付けです。
近藤がゴリ…王女を投げ飛ばしちゃっただけでもこっちの腹筋もひっくり返りそうだというのに、「オイ、三十路。ミソの道できてんぞ」「もう迷ってるだろ。人生という名の迷路に」と、とどめの矢が容赦なく飛んでくる。
アニメ化で空知先生のテンションも最高潮になっちゃっているのか。すごい。

「新八ん家の道場も援助してくれるらしいよ」
あのお妙がおとなしく九ちゃんのいいなりになっているのは、ひとえにこのためでしょうな。初回でも、道場再建の為にノーパ●シャブシャ●の店に勤めようとしたぐらいだし。

「結婚する、笑ってられるの最初のうちアル、鬼ババなる事もあるネ。でも最期の時また笑えたら、それ上々な人生ネ」
以前のスーツ死神軍団の読み切り(タイトル失念)を思い出してしまいました。あの老人夫婦、よかったな。空知先生のこういう人生哲学が好きだ。

沖田まで! あんたなら、たとえ三倍ゴリラが自分の姐さんになろうがそれを楽しんでしまう男だと思っていたのに、がっかりです。そんなに嫌か、三倍ゴリラが。「ウホ」って適当に話しかけて、庭の池にでもぶん投げてやれば喜ぶ、愉快なオモチャだというのに。

BLEACH 221. Let Eat The World's End
内面世界の中に、更に内面世界か。なんてややこしい入れ子構造なんだ。
えーと、斬魄刀の持ち主の精神世界と斬魄刀の精神世界が融け合っているのが、一護と白一護のいる世界で、剣八が出てきたのが、一護、すなわち斬魄刀の持ち主だけの単独の精神世界、ということか。雰囲気漫画に分析は野暮だとは思うが、ただ読み流しているだけだとわけわからなくなってしまう。
でも、本能解放というテーマは割と好きだ。何かを守りたいという真摯な願い、脳裏が真っ白に焼き付いて思考の一切が吹き飛んでしまうような破壊衝動。その相容れぬ理性と本能の相克が生み出す、心のきしみ、歪み。でも、一護に関してこういう展開に持ち込むと話がまた逸れそうなので、なさそうだ。残念。
ていうか、斬月のオッサンはどこよ? 出てくるんでしょうね?

アイシールド21 179th down:信ずるもの
「泥門の勝率は、もう0コンマ数%っきゃねえ状態なんだかんな」
やっぱり演技だった、ヒル魔のしおらしい発言。Lの生存率も同じぐらい低いが、0%ではない以上、私は未だに信じてますよ、ははは。
閑話休題。今回の発言が嘘だというのは大半の読者があらかじめわかっていただろうが、単に皆を奮起させるためだけではなく、なんと作戦オンサイドキックの通達だったというからくりに仰天。
まもりとのコンタクトも密かに熱いが、それ以上に11人全員の気持ちがぴたりと揃っているシーンに、鳥肌。ハァハァ三兄弟が男前過ぎて、最初誰かわかんなかったですよ!

そこで、葉柱まで出しますか! 葉柱の夢見たチームの姿が、今、目の前で展開されている。この男泣きにとどめをくらいました。

NARUTO ナンバー301:サイとサスケ!!
えらい貫禄ついたな、サスケ。最初、イタチかと思いました。
でも、「オレの兄弟は…殺したい男…ただ一人だけだ」ということは、精神面は里離脱時からあまり変わってなさそうな様子。そこに、ナルト達がつけいる隙があるのかも。

「ビンゴブック」ってなんだろう。そのリストを元に、せっせと偽人形を作るのだろうか?

家庭教師ヒットマンREBORN! 標的91:雷の守護者
「とりあえずこのことは母さんにはナイショだぞ」ってことは、ツナ母は自分がマフィアの妻だということを知らないのですか。でもあの人ならバレてもすんなり受け入れてしまう気がする。

なんでイーピンや風太じゃなくてランボなのだ! 10年後もヘタレなのはわかりきっていることなのに、なぜこいつを選んだのか、本当に謎だ。

おおっ、獄寺が! ということは、Dr.シャマル直伝のナンパ方法を会得したのですね。見てみたいぞ、あんたのナンパ現場を!

ボボボーボ・ボーボボ 奥義244:OVER HEAT
ナメ郎ってボーボボの仲間じゃないのか? 第三勢力だろうか。

「冬のソナラ」。ヨン様ファンが卒倒しそうな奥義だ。

「いやオレ、こんなモロ三国志みたいな誓いをたててね──ぞ!!!」
あー、ここは「三国志」だと解説を入れてほしくなかったな。解説を入れずとも、元ネタを知っている人はニヤリとできて、元ネタを知らない人でも『そんなかっこいい時代劇みたいな誓い、この漫画であるわけねーだろ!』とツッコみながら楽しめると思うので。

ヘッポコ丸イベントが最高潮で嬉しい限りですが、彼の目的は何なのだろう。『ネオAブロック隊長であるオレを倒してその屍を越えてゆけ』ということかしらん? 自分を本気で倒させることがボーボボ達にとって良いことだという確信でもあるのだろうか。
決着がついた暁には、壮大な打ち明け話&回想が来るのを楽しみにしていますよ! ヘッポコ丸最大の見せ場!

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 第65条:蠅王の鎧
「うなれ!! バイトで鍛えた足腰!!」
男のロージーより女のナナの方が頼もしくみえるのは気のせいだろうか。

「絶対に、何か弱点があるはず…!!」
この男は美しいものが好きだから、醜いものを放り込んでやれば拒否反応で嚥下不良を起こしてダウンするんじゃなかろうか。たとえば坂田家の醜い食卓争いとか。とっさに思い浮かぶのがこんなものだった自分に鬱。

DEATH NOTE page.103:宣言
表紙柱がかっこいいのでメモ。「仄暗い穴にて起こる出来事…決して、まばたきは許されない。」

さて本編。
SPK一派も、ニア以外は皆冷や汗をかいている。このせいで、最後まで作戦の成否がわからず、緊張感が続いた。

ニ ア 、 勝 利 !
しかし、勝利の余韻を噛みしめる間もなく、話はどんどん続いてゆく。
「罠だ……僕は、そんな奴は知らない」と歪んだ顔で魅上を目線で示す月。地に墜ちたな…。
仲間というものを大切にしてきたL・ニア・メロ(デスノートを躊躇なく使っていた彼でさえ、マットへの友情を持っていた)らL派との差がここで、改めて浮き彫りになっている。
あの忠実な魅上さえ見捨て、己の保身のためだけに、ぐだぐだになろうと言い逃れをし続ける月。
そのあまりのみじめな様に、哀れさしか感じない。見事、ニアがギャフンと言わせたはずなのに、嬉しいどころか、ため息しか出ない。
想像していた爽快感がないのが残念だ…。なんでだ。
月よ、思いきりギャフンとつぶれて、その後はただがっくりとうなだれていればよかったのに。見苦しすぎて、逆に哀れに感じるとは思わなかったですよ。同情の余地なんかない奴なのに、くそぅ。

しかし、「切ったノートでも使える…」とノートを眺めながらつぶやくニアの脇にはっきりとLの面が描かれているのはファンサービスに違いない。Lの後継者として月へついにチェックメイトしたニアに、大きく拍手。この同盟の閉鎖日も近いだろうか。(でもね、Lが生きている可能性もまだ私は捨てていませんよ。伏線を消化せずに連載が続いている以上は。)

さて種明かし。
まさかの、本物ノートまるごとすり替えとは!
しかし今回の話でも種明かしはまだ終っていないので、別枠で後日、前号予想の答え合わせと次号の予想をやりたいと思います。→別枠での考察[4/6(木)]

メゾン・ド・ペンギン 第8回:モザイクトーン所有率ジャンプ作家No.1
いや、冨樫先生もけっこう持ってる気がしますよ。トーンじゃなくてベタで塗りつぶしたりしそうだけど。大亜門先生も忘れてはならない。

「ごめんなさイナバウアー!!!」
私も下ネタが苦手だが、ここまで開き直られるといっそ清々しい。というか、ボーボボのサービスマンみたいで、それほど変態チックに見えなかった私の脳みその方が問題かもしれない。

■ジェラシーレンジャー
一本目の暴力ネタより二本目の横槍ネタの方が好きだ。安易な暴力よりこういうネタの方が不快感なく笑えるし、何より「パァン」と手を打ち合わせている二人が清々しくてよい。

■バカップル
来た、癒し組! この二人を見ていると、湯船につかって一息ついた時のようなくつろぎを感じる。
しかし、「世界中の男に申し訳なくて心が痛いっぺ」のくだりでは、世界中の独り者から石が飛んでくるんじゃなかろうかと不安になってしまった。はっ、もしかしてたもっちゃんを車で跳ね飛ばしたのも、この二人に嫉妬した輩のしわざか!? 負けるな、バカップル!

■萌え萌えちょこたん
メイドネタは興味がないが、「メイドの土産」で不覚にも笑ってしまった。

■ツンエロ委員長(でいいのか、タイトルは?)
「ちょっ…歯に…歯にィー!」「誰がハニーよ!!」で吹きました。エロネタで締めなかったのも面白かった一因かも。

この漫画に関しては、バカップルという癒し以外では、ダジャレなどの台詞回しが個人的にツボっぽいことにだんだん気がついてきました。

魔人探偵脳噛ネウロ 第54話第55話:枝【えだ】 ※19号の話数よりミスと判断して訂正
『下手に関係者を殺して…あんたの『謎』解き(しょくじ)をジャマしたら台無しだからね』
そういう気配りはするのか、X。理由はあくまで利己的なものだけど、ちょっとだけ感心。

「俺達が縁があるのも仕方ない。俺の妹との間にガキ作っちゃったのはあなたなんだから」
あれ? 由香とは血の繋がりがないんじゃなかったっけか。連れ子だと思っていたけれど、違うのか? 実子なのか!?

薄くなりつつある大切な髪を使ってまで、一生懸命解説しているおじさんの根性に涙。きっと、りっぱな波平になれますよ。

「あなたのような殺人者と同じ幹から生えていると…残された枝まで腐ってしまう」
単なるポーズかもしれないが、ネウロが人間らしいことを言ってますよ! 弥子、気づけ! 気づいてー!

脳天撃ち砕かれてしまいました。
しかしネウロがこんなことで死ぬわけないので、次号で「貴様、よくも我が輩の食事を邪魔してくれたな…」とメラメラと怒りの炎を燃やしながら立ち上がってくるのがオチです。
それがXの狙いなのだろうけれど、しかし、ネウロは人間界では正体を隠していたいはずなので、もしかしたらこのまま死んだふりをするかもしれない。さぁどうする、弥子!?

こちら葛飾区亀有公園前派出所 超コンパクト化時代!!の巻
今回の話は心が痛い。私も物、特に本が処分できない人間です。どうしたものか、この本がつまった段ボールの山。

ミニチュア化というアイデアは面白いなぁ。豆本みたいで愛らしい。読みづらいので私は例え依頼できるとしてもやらないですが。

部長さん、今回ばかりは、両津を叱るのはお門違いというか気の毒だと思います。

太臓もて王サーガ 第34章:過度カード
「間界人の相手は大変だったろう」
え? 太臓たちが人間じゃないことは校内では周知の事実なのか? 浦島太郎なのでびっくり。

スピンちゃん、すっかりこの漫画のレギュラーになっちゃったのか。あの漫画も大好きでしたが、個人的には、別漫画の主役キャラだしこの漫画では隠しキャラ的要素ぐらいにとどめておいてほしかった気が。

「念のためにヒザ下60センチぐらいのほうが…」
あんたシスコンだったのか、宏海!
まぁ太臓たちでなく一般人が相手ならここまで言わないのだろうけれど、妹の彼氏を目撃してこめかみに青筋立てる宏海というものも見てみたいです。

「太臓さんって子宝祈願の神様!!?」
こんな渾身のボケ、初めて見ました。なるほど、伊舞は純情天然キャラ、と。

氷柱を目撃した宏海の顔から、目玉の親父が!

「兄にこんなキレイな彼女がいるなんてビックリです」と言われて、氷点下の冷気を発するあいすがかわいいです。
この子は銀魂の桂と同じく、恋愛沙汰に関しては聖域ゾーンに守られているので、そこに踏み込まれそうになるのが愉快でもあり、そのバリアが決して破れないのがもどかしくもあり。

んあ? 会長も人間じゃないの? でもそんなことで私の会長萌えは崩れやしませんよ!
明日も頑張れ、会長! あなたと宏海のほのぼのツーショットが見たいですよ。

HAND'S─ハンズ─ 特別読切:板倉雄一(いたくらゆういち)
一人で勝手に身もだえしてラブレター放り出して逃走してしまう竹内が愉快でした。

「あの娘はどうするんだよ!!」「うるせー、あとでなんとかするんだよ!!!」というやりとりでは幻滅してしまいましたが、実は昔から相思相愛だったという場面で奮起するところで、名誉挽回。

話自体は王道パターンだし、悪い意味でテンポに波があってサラッと読めなかったのが難ですが、見やすい絵柄なのと、ところどころに仕込まれていた笑いがよかったです。
現在のWJでは学園恋愛漫画が少ないので、こういう話がもう少し欲しいなぁ。恋愛要素があるはずのブリーチやミスフル、タカヤももはや学校が舞台じゃなくなってしまっているし、連載終了してしまいましたがいちごは変な方向へ暴走してしまっていたし。

ツギハギ漂流作家 第9刷:隠岐と仁義主肝
頭にお花が咲いているのが微笑ましいです信くん。スポッと抜き取りたくなるのですが、抜いたらあかんのでしょうな、きっと。

うーむ…。比べようというつもりがなくても、どうしても初期ワンピースの仲間の回想シーンやらウソップのいた島(だっけ)やらがダブって見えてしまう。
博愛主義の家族を殺した憎い仇だとか、設定自体は珍しくないしパクり云々騒ぐようなものじゃないと思うのだけど、ペンタッチといい、キャラの外見や言動、雰囲気がワンピースに似ているのがこの漫画の悲劇だ。
キャラの外見や口癖、突飛な世界観といった上辺の部分での修飾ではなく、『この漫画ならではのテーマ』といえるような、骨格部分における独自性が出てくれば、個人的には見がいのある漫画になるのだけども、どうだろうか。
古い例でいえば井上先生や冨樫先生の進化(初期の読み切りの頃はフーンと読み流していたのに一皮むけた後がすごかった)、最近の例でいえば「D.Gray-man」の作品自体の変化などを見てきているだけに、まだこの漫画が良作になる可能性はあると思っている。
良い漫画が増えることは喜ばしいので、なんとか一皮むけてほしいところ。

みえるひと 第三十五譚:焔(ほむら) ※本来の字面は左に「火」・右上に「勹」・右下に「臼」を配した字。入力不可能。
ヒメノの母は死んだということになっているのか。地上でうたかた荘に来ていた女性が母だと思っていたけれど、違うのだろうか?
とにかく母君(と信じてます)が来てくれないことには話が進展しない。早く来てくれ。そして浦島太郎の私に事情を説明してくれ!

べしゃり暮らし Vol.21:顔で笑える奴
あ、圭右は本当に別の人とコンビを組むのか。前回は悪く言ってすまなかった、玉木。
でも、この梅垣って、読み切りでも出てきた、あの人だよね? だとしたら、やっぱり直前で逃亡してしまうのだろうか。読み切りとまんま同じ展開は避けてほしいところだけど、打ち合わせシーンを見ても、本番はぐだぐだになりそうな予感がひしひしと。

「ねーちゃん」って、しのぶさんは圭右の母親じゃなかったのか! で、仏壇の女性の写真に手を合わせる父親の姿が。
回想シーンでは在りし日の元気な母親らしき姿があることからも、父親のお笑い芸能人嫌いは、お笑い芸能人のせいで母親が亡くなったということだろうか。

Mr.FULLSWING 223発目:竜の降臨
「大神さん」って、頭に包帯ぐるぐる巻いてた無念の降板ピッチャーのことだろうか。駄目だ、基本的なことからわかっていない。

『今の球…ワイのよう知っとる球に通じるモンがあるんや』
ということは、アメリカ野郎(名前失念)の投げた黒い球とこの神・白竜はカラクリが似ているということだろうか。
伏線っぽいところなのに、そもそも大神さんが誰かわかっていない私には伏線の意図すらもわかりません。なんだか悔しい。

タカヤ─夜明けの炎刃王─ 5話:赤き陽光(モルゲンゾンネ)!!
『…そうだ。渚ちゃんはいつだって、オレのことを信じてくれる』
私が読んでいない間に、二人の間にそんな絆ができていたのか!? そっちの展開を見たかったです。くうっ。

SNAKE HUNTER 特別読切:沢田ショウ(さわだしょう)
最初の1ページ目を見た瞬間、『久しぶりにH×Hが載ってた!』とときめいた私の喜びを返せ!…勝手に勘違いした自分が悪いのは百も承知です、ううっ。目次の下には今更過ぎる「しばらく休載します」のお知らせまで載っていたし。

で、肝心の本編ですが。
ごめんなさい、このギャグ漫画、私にはことごとく不発弾でした。
笑いを狙っている箇所はなんとなくわかるんですけれど、駄目だった。
この漫画、ボーボボやジャガー以上に読み手を選ぶんじゃなかろうか。

次頁]  [目次]  [前頁


- Press HTML -